腸脛靭帯炎(ランナー膝)について
「ランニングの際に起こりやすいスポーツ障害」を3回に渡りご紹介いたします。
第1回のテーマは「腸脛靭帯炎」についてです。
腸脛靭帯炎は「ランナー膝」とも言われ、 大腿部(ふともも)の外側を走る腸脛靭帯が大腿部の骨と擦れ合うことで、炎症を起こし発症します。
ランニングの他、登山やトレッキング、階段の上り下り(特に下りの動作)で負担が大きくなり、腸脛靭帯炎が発症しやすくなります。
膝に痛みがでる前に、大腿部の外側に張りを感じることが多いです。
少しずつ張りが強くなり、きしむような感覚を伴ってくると徐々に膝に痛みを感じます。
曲げ伸ばしの際に痛みが出るのですが、特に伸ばしきる時に痛みが強くなることから、膝を伸ばしきらないクセが出始めます。
そして、膝が曲がりっぱなしの状態で維持するクセがついてしまい、さらに痛みを感じることにつながります。
ランナー膝を起こしやすい方の特徴として、内反膝(O脚)の方や足の外側で体重を受けて走るクセのある方、膝関節の変形が進んで膝が不安定になっている方など、体重による負荷が身体の外側にかかる場合に発生しやすくなります。
かかとの外側がすり減ったシューズを履いて運動するのも良くありません。
また、硬い路面や下り坂の走行も負担を増す要因となります。
腸脛靭帯炎(ランナー膝)と診断された場合の当院での施術としまして、腸脛靭帯の炎症が強い場合は患部へアイシングなどの処置を行い、臀部(おしり)周辺や大腿部(ふともも)、膝周辺の筋肉に対して施術を実施し、筋緊張の緩和を目的にストレッチなどを行います。
筋肉の状態が良くなってくればO脚の矯正や、外側に荷重がかかってしまうバランスを整えるためにパーソナルトレーニング(バランス調整用のシューズを履いていただいたトレーニングや体幹のトレーニング)などを行い、必要であれば靴のアドバイスやインソール(中敷き)、テーピングなどの補助的なサポートも提供させていただいています。
からだ筋肉整体院では患者様へしっかりと状態のご説明させていただき、納得していただいた上で施術を開始いたしますのでお気軽にご相談ください。
大阪市鶴見区からだ筋肉整体院