肩甲上腕リズムとは
私たちは、肩関節を動かすにあたって 肩甲骨の動きも重要になってきます。 腕を真上に上げる時に、肩の関節が動きますよね。 実は肩の関節だけでなく肩甲骨も連動して動いているのです。 この肩関節(上腕骨)と肩甲骨の連動した動きの事を 肩甲上腕リズムと言います。
肩甲上腕リズムの動きの仕組み
1. 動きの割合 肩甲上腕リズムの典型的な割合は2:1です。 これは、腕(上腕骨)が横に120度動くと肩甲骨は60度動くという意味です。 したがって、肩の挙上が180度に達するためには、 上腕骨と肩甲骨の動きが協調する必要があります。 2. 動きの段階 0-30度: 主に上腕骨の動き(肩甲骨はほとんど動かない)。 30-90度: 上腕骨の動きに加えて肩甲骨の動きが始まる。 この段階で肩甲骨の外転が顕著になります。 90-180度: 上腕骨と肩甲骨が協調して動き、肩甲骨の上方回旋が起こります。
肩甲上腕リズムの重要性
1.可動域の確保:肩甲上腕リズムが正常であると、肩関節の可動域が広がり、 腕を自由に動かすことができます。 2.力の伝達:効率的な力の伝達を可能にし、肩の筋肉が効率よく働けるようになります。 3.関節の安定性:肩甲骨と上腕骨が協調して動くことで、肩関節の安定性が保たれ、 不必要なストレスや損傷を防ぎます。
肩甲上腕リズムが崩れるとどんな症状が現れるか
1. 肩の痛み:リズムが崩れることで、肩周囲の筋肉や腱、関節に負担がかかり、炎症や痛みが生じることがあります。 2. 動きの制限:肩の可動域が制限され、腕を上げたり回したりする動作がスムーズにできなくなることがあります。 3. 筋力低下:肩周囲の筋肉が正しく働かないため、腕や肩の筋力が低下することがあります。 4. 姿勢の不良:肩甲骨の動きが制限されることで、肩や背中の姿勢が悪くなることがあります。 5. 肩の不安定感:肩関節が不安定に感じられ、腕を使う際に違和感や不安を感じることがあります。 これらの症状は、スポーツ活動や日常生活において支障をきたすことがあるため、適切な評価と治療が重要です。
肩甲上腕リズムを安定させるためには
1.筋力強化:肩甲骨を安定させる筋肉の強化(例:僧帽筋、前鋸筋)。 2.ストレッチ:肩関節周囲の柔軟性を高めるストレッチ。 3.姿勢改善:良好な姿勢を維持することで肩甲上腕リズムを改善。 4.鍼灸や整体・理学療法:専門家による評価と治療。
肩甲上腕リズムは、肩の健康と機能に不可欠な要素です。
肩の痛みや不調を感じた場合は、
専門の医師や整体師、柔道・鍼灸師・理学療法士に相談することが推奨されます。
姿勢の悪さやしつこい肩こり症状があり気になる方はまずはご連絡下さい!