症例報告 婦人科疾患 子宮腺筋症
子宮腺筋症は、
子宮内膜に似たものが子宮内で異常な増殖が原因で起こる疾患であり
月経痛や不正出血などの症状を引き起こすことがあります。
他にも腰痛などの症状もあり、多くの女性にとって苦痛を伴う疾患です。
本症例報告では『子宮腺筋症』で苦しんでいた40代後半の女性患者さんが
鍼灸治療を受け、得た効果を紹介致します。
■40代後半 女性
■正社員 5人家族で3人のお子さんを育てる。
■患者さんの状態
月経周期に合わせて強い腰痛があり
来院当初は立ち上がり動作もできないほど痛みあり。
レディースクリニックにて本症を診断済。
月経期間は3~4日と短め。
■治療
骨盤に連動する筋や婦人科に関係する経絡に緊張があり
マイオセラピーでの手技。
鍼灸治療は子宮周辺の経絡や脈診を元に取穴し、ときには温灸も併用。
食事の指導(アドバイス)。
治療期間、頻度は4~5か月で週1を目安に来院。
■経過
治療を開始し3ヶ月ほどで
当初の腰痛は徐々に半減し、生活に支障をきたす事はなくなった。
しかし多少の腰痛は残っている。
主症状ではなかった身体の冷えの改善も感じられたと報告を受けている。
■考察
腰痛がなかなか良くならない訴える患者さまをたまにみかけるが
蓋を開けると筋肉を痛めているわけではなく、
内臓器に問題があるといった事例がまれにみられる。
今回もそのケースにあたるが特に婦人科疾患になると
鍼灸治療はいい効果をもたらす症例が多いと言える。
骨盤内の血流の改善や東洋医学で言う気、血、津液の流れを整え
不要な熱感や熱感や冷えを取り除くことで
本来あるべき身体の状態へと導くことが可能だと考えられる。
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